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World Cup-Food Fes in Thailandを開催しました。

Update 2016/04/20

WORLD CUP-FOOD FES in Thailand 

   

昨年秋、株式会社ワークスアプリケーションズと一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)の協働で、教育プログラム『World Cup-Food Fes 2015』を開催。ここでは、4000人の来場、1万カップを販売し、5ヶ月かけて参加高校生約100名がイベントの準備をしてきました。

その中から選出された日本人メンバー17名、新たに参加を募り集まったタイの高校生メンバー18名が、タイでのプログラムに挑みました。今回のテーマは「グローバルシチズンシップ」を表現するカップフードの企画・販売することでした。高校生たち自身がお互いの興味・関心などを共有する中から対話を重ねてメニューを決めるだけでなく、グローバルシチズン(地球市民)としての自分たちの価値観やアイディアを表現し、社会へ伝えたいメッセージをカップフードに込めました。プログラムは計4回の事前研修、7日間のタイプログラム(内2日間は「World Cup-Food Fes in Thailland」を開催)、そして帰国後の事後研修の構成でした。


《事前研修》
タイでのWCFFを共にする仲間を深く知る「ストーリーテリング」やイベントを作り上げる上でのビジョンを全員で共有するワークをはじめ、実際にチームとして販売するカップフードの企画発表とブラッシュアップを行いました。今回は日タイ混合チームでのチャレンジとなるため、高校生たちはSNS(LINEやSkype)などでコミュニケーションを取り、互いにメニューの試作をするなどして準備を進めました。

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《タイでの7日間〜WCFF in Thailand本番〜》
タイに到着した翌日に現地の高校生と初顔合わせし、チームでの企画ブラッシュアップと、現地のキッチンスタジオでの試作会を実施。スタッフから何度もフィードバックをもらい、試行錯誤の末に商品が完成していきました。

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4月1日〜2日にかけて「World Cup-Food Fes in Thailand」をタイの大型ショッピングモールCentral World EastVilleにて開催。1日目になかなかお客さんに商品を提供できなかったチームは、異国の地でビジネスにチャレンジする難しさを実感しました。1日目の終わりに自分たちを客観視して見えてきた改善点などを話し合い、2日目に挑みました。

   

現地の審査員の皆様に審査いただいた結果、優勝チームが決定。イベント準備期間の様子や商品の味、見た目、接客などを総合的に評価されました。

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また、参加高校生たちの社会へ貢献したいという想いから、イベント全体のプロジェクトとして募金活動を実施しました。イベントで集まった募金額はおよそ1300バーツでした。この募金は、タイ側の参加者の出身高校(Concordian International School)での学校建設プロジェクト費用として寄付され、「World Cup-Food Fes in Thailand」参加者が実際にタイの地方へ赴き、学校へ通うことのできない子供達を支援する活動を行う予定です。

イベント翌日には真剣に評価と向き合い、もっと成果を出す為にできたことや、この経験からの学びを共有するダイアローグを重ねました。

◆イベント当日の様子はこちらのFacebookページでもご紹介しています。

【イベントを終えた日本人高校生の声】
・一番悔しかったことは、自分がタイ語を分からないもどかしさ。今まで言葉で悩むことがなかったけど、いざやってみると英語は全然伝わらなくて。料理を作る方に回っていて、タイ語を覚えることに逃げていた自分がいた。全然知らない言葉を使う国に行っても、言葉だけでなくても違う方法で伝えられる人になりたいと思った。

・赤坂の時は上手くいっていたイメージがあって、今日、何かを作って利益を出すことって本当に難しいなと思った。赤坂のときは友達や知り合いを呼んで自分たちの力で接客することができたけど、ここ(タイ)では知らない人ばかりだし。今日みたいに条件が整っていない状況でやる商売が本当の商売なんだなと思った。でも、今日は自分がやっていて楽しかったので、満足しています。

・今までタイ人のこたちと企画を考えている中で、私はタイでやるからタイ人の話をきいたほうがいいんじゃないかと思っていた。勇気出して行ってみたら、結構話を聞いてくれた。自分の気持ちを伝えることで相手も自分も成長につながるんじゃないかなと思った。日本語でもタイ語でも、自分の気持ちを伝えていきたいと思った。


《事後研修》
帰国後の事後研修では、今回のイベントのテーマであった「グローバルシチズンシップ」について、高校生が主体的に考えていきました。高校生たちそれぞれの体験をもとに、「わたしにとってのグローバルシチズンシップとは」という問いに対し、「”地球をひとつのもの”と思うこと」「他者との違いを受け入れる気持ちを持つこと」「自分と相手、それぞれに誇りと敬意を持つこと」などが発表されました。スモールビジネスと異文化を同時に体験した彼らの挑戦は、ここから更に続いていくことでしょう。

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◆”World Cup-Food Fes in Thailand”の様子と参加生徒のインタビューをタイのビジネスニュースバンコク週報に掲載いただきました。

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