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21世紀型スキル(コンピテンシー)について、日本の事例を世界に発信しました。

Update 2017/05/01

21世紀型コンピテンシーの研究・普及を行っている国際組織アジアソサエティ(Asia Society、ロックフェラー設立)、香港大学Cheng Kai-ming名誉教授、香港公開大学Lee Wing-on教授とともに、日本を含む5つの地域のコンピテンシーベース教育の研究プロジェクトを行い、日本側の研究をGiFTダイバーシティ・ファシリテーターの木村が担当しました。

▼日本側の研究論文はこちら
“Advancing 21st Century in Japan” by Daisuke Kimura and Madoka Tatsuno  

            

不確実な社会情勢を生きるために、国際競争力(Global Competitiveness)からグローバル・コンピテンシーへ、スキルだけではない資質・素養となる生涯学習へ。

今、ビジネス分野はもとより、教育分野においても、世界中で21世紀を生きる人材に必要な資質・能力(コンピテンシー)をどのように育成するか議論されています。日本においても「アクティブラーニング」の実施の目標として21世紀型コンピテンシーの育成が次期学習指導要領にも導入されようとしています。

何を理解するのかだけではなく、理解したことをどのように活用できるのか、どのように社会や世界と関わり、人生を送るのか、といった「学習」の意味づけが変化していますが、このコンピテンシーの考え方は東洋では新しいものではなく、古くから江戸時代、そして現行学習指導要領の「生きる力」にも包含され続けてきました。

本論文では、教員の多忙さ、大学受験制度の見直しなどの課題の他、これまでの教育の目標と改めて向き合うことの重要性や、自分の利益や地域の利益だけではなく、グローバル社会の公益(Global Public Benefit)のために行動できる人材の育成に向けたグローバルシチズンシップの促進に向けた提言なども行っています。

英語版にはなりますが、興味のある方、ぜひご一読ください。

▼論文についてのウェブサイトはこちら
Asia Society- Center for Education- Advancing 21st Century Competencies 

▼カイミン教授による論文はこちら
“Advancing 21st Century Competencies in East Asian Education Systems” by Kai-ming Cheng, University of Hong Kong 

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