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『GiFT Summit 2013』報告 (2/2)

Update 2013/06/21

午後の部(こどもの城にて)

国連大学から隣のこどもの城に会場を移動して、の、GiFT Summitの午後の部。午後の部では参加者1人1人が主役となって、実際にGiFT Dialogueを体験してもらうワークショップ式の時間としました。 130609_GiFTsummit011 午後のチェックインとして午前のプログラムでの感想を共有してもらった上で、午後のプログラムとしてまず参加者にとりくんでもらったのは、GiFT Curveの作成でした。 これまでの自分のライフストーリーをワークシートに落とし込んで、自分がグローバル社会の一員と感じた瞬間を切り取ってもらいました。参加者一人一人のカーブがあまりに違っていて面白いので、急遽進行を変更し、みなさんに会場内を歩き回ってもらってのカーブの共有の時間も持ちました。 130609_GiFTsummit012 その後、3人1組になって、GiFT Curveの共有によるストーリーテリングの時間。 それぞれのライフストーリーの中に散りばめられていた「リアルな体験」について話を聞くだけでなく、地球市民の一員体験に関するダイアローグ深めていくと共に、お互いに聞いて印象的だった体験についてのメッセージを送り合いました。 一人当たりのストーリーテリングの時間は15分。話していくうちに思い出すエピソードや想いがあったり、聞いている人たちからの質問で、きっかけとなった出来事を思い出したり・・・お互いのことを知ることで、「人生を分かち合う」という感覚、それぞれの異なる価値観をしっかり受け止めて、応援したくなるようなそんな空気に会場内が包まれていきました。   この日の最後のワークは「70年後の地球社会に向けて、自分は何を贈りたいか(GiFTしたいか)」を考える、というもの。 「70年」という時間に関しては、午前中も明治維新や戦後などのキーワードと共にGiFTについて語ってきましたが、ここで改めてその時間が持つイメージをGiFT MATESの木村大輔さんが語ってくれました。 130609_GiFTsummit013「70年というタイムスパンで未来の地球を思う前に、過去からのつながりとしてある今について考えてみたいと思います。 例えば、午前中でも出てきた140年前の明治維新のときに彼らが未来へ送ったギフトは何だったのか、と考えると、それは「近代国家の仲間入りのきっかけ」だったのではないかと思うのです。岩倉使節団として2年間海外に派遣されていた人たちは、世界に出て日本のこれからをどうするか、世界の中で日本をどう表現するのかという想いを持って、その後の日本に貢献していった人たちだったと感じています。 それでは、その後70年が経ち、戦争を経験したあとの戦後という時代から私たちが受け取ったギフトは何だったのでしょう?私は、あの時代の親たちが必死に持ち続けてくれた「次世代への想い」であったのではないかと感じています。当時の日本のGDPや経済レベルは今のソマリアやエチオピアと変わらないくらいだったと言われています。そんな日本が奇跡とも言われる経済成長を遂げ、先進国の仲間入りをした。その原動力となったのは、日本人1人1人がもっていた「次世代への想い」、子どもたちに同じ苦労をさせまいとする親心だったのでは、と思うのです。 そんな過去からのギフトを受け取り、ある今現在。 これから70年後の地球社会に何を贈りたいのかを考えるに辺り、それでは70年後はどうなっているのか、をイメージできる数字をご紹介します。人口は100億人に達すると言われている中で、日本人は今の半分の6000万人ほど。しかもそのうちの3500万人が高齢者だといわれ、若者がいない国になっているという予測もあります。一方、世界を見渡せば5人に1人がインド人。そんな地球社会で日本人として周りとどう共生していくのか。そんなことを思うとき、物質的な価値優先の競争を前提とする世界から、精神的、つながり、共創などの価値が大切になる社会が近づいてきていると感じています。そして、日本人の中に昔からあった価値観、大切にしてきたものを振り返り、自分の足もとを見つめ直すことで、自分に何ができるのかを考えていくヒントがもらえると思うのです。」   130609_GiFTsummit014今回みなさんに自分の想いを書いてもらったのはGiFT Cardというハガキサイズのカード。ここに一言でいいので、今感じている「70年後の地球社会に向けて、自分は何を贈りたいか(GiFTしたいか)」について、書いてもらいました。 その上で、会場全員で円になって、全員でシェア。     130609_GiFTsummit015一人一人がハガキを手に、それぞれが考えるギフトについて、地球社会について、語ってくれました。         最後は、事務局長の辰野からのシェア。 「自分は何をギフトしようか、と考えていたときにぱっとこの3文字が浮かびました。」 130609_GiFTsummit016『この場』を70年後の地球社会に贈りたい、そう思っています。今日のように一緒にやっていこう!って言ってくれる、思ってくれる仲間がいて、いろんなことがここから始まり、起こっていくという感覚が持てる場所。これを世界中に創って、広げていけたら未来はもっとわくわくするものにできるのでは、と今日一日を皆さんと過ごして感じることができました。」   130609_GiFTsummit017会場ではこの後、書いたGiFT Cardを折って、船に見立てた机の甲板に並べて、みんなで俯瞰してみました。たくさんの想いがギフトとして積み込まれた船と共に、最後は全員で記念撮影。 素敵な参加者のみなさんのエネルギーで、素晴らしいキックオフ、GiFTという団体の船出を迎えることができたと感じています。ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。  

これからGiFTは、この日踏み出した一歩を大切に、皆さんと一緒に地球市民(グローバル人材)という発想、つまりこれからの地球社会をどう生きるか=Global Beingを広めていきたいと思っています。 130609_GiFTsummit018

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