東洋大学 生命科学部の『コミュニティ・ファシリテーター養成プログラム』第2期の研修を担当しました。
昨年度から始まった、東洋大学生命学部生を対象としているコミュニティ・ファシリテーター養成プログラム。生命科学部を盛り上げよう!と集まってくれた、2期生となる11名の参加者を迎え、プログラムを行いました。
昨年度はオンラインでの実施でしたが、2022年度は板倉キャンパスで念願の対面研修が実現しました。
初回のキックオフ研修では、GiFT代表の辰野もオンラインで登壇し、コミュ・ファシと関連づけたSDGsの講演を届けたり、自分の中にある「好き」をSDGsと掛け合わせ行動に繋げていくためのワークを行いました。全体のファシリテーションを担当した忍からも、マインドセット研修やワークショップなどを通して、自分が「ワクワクする」「楽しい」と思う気持ちを大切にすることを伝えていきました。
約1ヶ月の活動期間、3つのチームに分かれて【創りたい生命科学部コミュニティ】【そのコミュニティ創りのためにどんなことをしたいか】についてダイアローグを重ね、各チーム「そもそもコミュニティって誰のことなんだろう?」や、「押しつけにならないかな?」と色々な角度から問いを投げかけながらダイアローグを深めました。
互いにフィードバックを送り合うことで、仲間のアイデアの改善も真剣に応援しながら進んでいった今回のプログラム。限られた時間の中でオンラインリハーサルも行い、実現することを目指してアイデアを徐々に具体化しました。
そんな活動の中で、キャンパス内の学生のリアルな悩みを反映し、運動習慣をつけることや学生同士の新たな繋がりを生むことを目指した、散歩コミュニティづくりの提案をしたチーム、キャンパス内の生態系の魅力を発見、というテーマで実際に生物の写真を撮影したり、生息分布マップを作って、活動の一歩を踏み出したチームもありました。
そのほかキャンパス内での生物との触れ合いを増やすために「花壇に花を植えて癒し効果を生む」など、具体的なアクションプランと共に発表してくれたチームもあり、発表日には個性豊かなアイデアをたくさん聞くことができました。「一緒に活動ができたら面白そうだね」と声を掛け合い、共創が生まれていきそうな雰囲気に、これからが楽しみになりました。
初回のキックオフ研修では「緊張している」「何をやるんだろう」と不安な気持ちを打ち明けてくれていた参加者でしたが、振り返り研修までを終えて、自分がやりたいことやワクワクにとことん向き合う中で、成長を遂げた姿が見られました。
学部の先生方も毎回参加して、興味深く学生の様子を見守ってくださった今回のコミュ・ファシ研修。2期目の開催となった今回は、昨年参加した1期生もサポーターとして迎え入れ、たくさんの助言で場に貢献してくれました。GiFTのファシリテーターやスタッフも今まで知らなかったことに出会って学び、生命科学の力、コミュ・ファシの力を感じるパワフルな時間になりました。
今後も継続的な発展がますます楽しみです。
<プログラムを終えた学生の振り返りこちらから >
◉以前まではグループワークに対して抵抗があったが、このプログラムに参加してグループワークのやりがいや楽しさを知ることができた。この経験を踏まえて、今後は積極的にグループでの活動に参加し、チームを引っ張っていけるような存在になれるように努力していきたいと考えた。
◉チームメンバーと交流するなかで、人によって考え方やものごとの見方も違うので、お互いの短所を補うことができると思った。自分では分からないことや気づかないことを仲間が気づかせてくれて、そして日本語能力とコミュニケーション能力も鍛えられた。(留学生の参加者)
◉このプログラムで教わった「全て自責でとらえる」ことは、自分に足りていない部分であることを実感している。この1、2ヶ月で自分にできないことを見つめなおすことができ、それを変えたいと思った。そして周りに頼れる人がたくさんいることに気がつくことができた。
◉今回の発表で、写真だけではインパクトが足りないと思ったので、今後動画や標本を掲示したいと考えている。先生方にも相談し、生態系の知識をさらに深めて、たくさんの人に知ってもらいたい。