1/21(火)京都「これからのグローバル教育講座」(入門編)
2014年1月21日(火)、京都「これからのグローバル教育講座」(入門編)を開催しました。
今回のテーマは「グローバル教育」。
その定義は本当にさまざまで、だからこそ捉えづらいことがあると感じている「グローバル教育」ですが、教育現場では英語学習の強化や、海外留学をはじめとした多様性を体感するような取組の充実化が進められています。
GiFTでは、実際に多様性に触れるチャンスの広がりつつある今だからこそ、例えば「なぜ海外に行く必要があるのか」といった、世界へと飛び出していくときの自分自身のマインド・セットが、今後ますます重要になると考えています。
今回の京都での研修は、そんな学びの場をどう作って行くのか、その担い手となることに興味・関心をお持ちの皆さんと「グローバル教育」について共に考え、共に学ぶ1日でした。
GiFTをアドバイザーとしてずっと応援してくださり、今回快く講師を引き受けてくださった本間正人先生は、コーチングの第一人者としてご活躍、学習学を提唱され、英語学習を含めた多様なコンテンツの講師経験も豊富でいらっしゃいます。
本間先生のHP: http://www.learnology.co.jp/
Twitter: https://twitter.com/learnologist
そんな本間先生との研修では、ご紹介いただける「多様性を活用した体験型&参加型の場作り」につながる様々な手法を、ワークショップとして体験しながら共に学びました。トピックは多岐に渡り、アイデンティティ・ポートフォリオ、ダイアローグ、ブレーン・ストーミング、アイスブレーキングといった盛りだくさんの内容でした。
【内容】
・グローバル教育のファシリテーターに求められること
・効果的なインストラクションのツボ
・自分のアイデンティティを見つめ直すワーク
・アイスブレーキングのレパートリーを広げる
・英語学習法のポイント
・これからの学習&行動計画の策定
たくさんのワークを取り入れた研修の一部をご紹介します。
自分のアイデンティティを見つめ直すワーク:
自分がどういう存在なのかを書き出し、円グラフで表現するワークを通じてアイデンティティを見つめ直しました。
お互いが大切にしている価値を知ることで、信頼関係を深めていくこと、そこから生まれるコミュニケーションの深まり・豊かさを体感いただきました。
ダイアローグについて:
多様性のある環境においてコミュニケーションを深めていく手法としてのダイアローグについてお話いただきました。
誰もが話し合えるテーマで、みんなで聴き合うことを意識することで、一人ひとりの感じ方や価値観の違いに気付き、個性が出しやすくなると共に相手の個性も受け止めやすくなります。
アイスブレーキングのレパートリーを広げる:
緊張をほぐすための簡単で楽しいワークといえるアイスブレーキングのアクティビティ。多種多様なものがある中で、どんなものがあるのか参加者全員で共有し、紹介し合いました。
また、それぞれのグループで実際に試してみて、感想を共有しました。
1つ1つのワークを通じて、これからのグローバル社会のような多様性ある環境では、語学力や世界に対する知識も必要な要素ですが、その前提として態度・意識・心構えといった『being(自分のあり方)』について考え、体感できる場を作ることの重要性を感じていただきました。
そして1日の研修を終え、参加型の場で参加者と共に自己理解そして他者理解を深めていくことで、相手と対立関係になるのではなく、ともに協力関係を構築していくことができる、GiFTのグローバル教育に対する考えを体感していただけたと思います。
<参加者からの感想>
様々な領域に渡る参加者の皆さんとワークショップや自由時間に交流できて、色んな体験や考え方を交換し、共有できたことが最も印象に残っています。
It was really fun to meet people from different fields. It was useful to (my?) many communication games.
全てが新鮮で、目からウロコでした。視点を変えるだけで、意外にも大きな気付き、発見が得られることにおどろいています。
英語力があり、政治・海外事情に通じていることがグローバル人材ではないと感じた。今日のテーマは今の日本の地域社会が向かうべき方向と同じで、よりよい未来のために実施していく内容も一致している気がしました。
「教育」から「学習のファシリテート」という認識で、能動的に学習すること、参加型・体験型の講座で積極的に取り組むことを念頭において、これからのグローバル教育を考えていきたいと思いました。
「対話」をすることで、人との違い・共通点が発見できることが体験できた。「対話」と構えてしまうとなかなか言葉が出てきにくいが、抽象的なテーマでも話しあうことができる手法を学べた。