2014年2月22日(土)・23日(日)に2日間に渡り「これからのグローバル教育講座」(実践編)を開催しました。
コーチング、そして学習学の第一人者であり、『ラーニング・プラネット(学習する地球社会)』の実現に向け活動されている本間正人先生をメイン講師にお迎えし、「これからのグローバル教育」につながる様々なワークを通じた深い学びの場を創っていただいた2日間でした。
本間正人先生のHP⇒ 『らーのろじー株式会社』 http://www.learnology.co.jp/
Twitterアカウント⇒ https://twitter.com/learnologist
1日目のテーマは『つながりを生む場づくり』。
この日は「つながり」をキーワードに、GiFTのワークショップ手法である『多様性ダイアローグ』を実際に行い、人と人が共感を持ってつながる体験をしていただいたほか、本間先生からはヒーロー・インタビュー、ブラインドウォーク、アイデンティティ・ポートフォリオなど、様々なコミュニケーション・アクティビティを通じて、自分とつながる、周りとつながる、世界とつながる、そんなヒントをたくさんいただきました。
会場は、
コクヨファニチャー株式会社様 に開催協力をいただき、品川ショールームオフィスにある
「エコライブオフィス」という、自然の光がいっぱい入る、クリエイティブな感覚を刺激されるスペースを使わせていただきました。
この日のワークショップの中で特に印象的だったのは、ブラインドウォークを通じて学んだ、
「地球市民に近づく、つながりを生むコミュニケーションに必要なのは、相手の立場に立って、相手をサポートする意識である」というお話。実際に感覚の一部を遮断した形でのコミュニケーションをとることにより、言葉によるコミュニケーションにおける伝わり方の違いを体感しました。
「相手に合わせてカスタマイズするコミュニケーション。自分から出発するのではなく、相手から出発するので、多様性に触れ、慣れていくことが大切。」という本間先生のお話に、参加者みな目から鱗でした。
また、アイデンティティ・ポートフォリオを通じては、アイデンティティを複眼的に捉えることの大切さを体感。これからのグローバル社会において、共通点を見いだすことは相手との心理的な距離を縮め、協力関係につながることを感じるだけでなく、相違点が対立を生むものではなく、多様性の尊重を促し、そこから相乗効果を生み出すことにつながるのだ、ということを体感する場となりました。
2日目のテーマは『未来を生み出す場づくり』。
この日も本間先生のリードのもと、参加者の方には様々なアクティビティを体験いただきながら、地球市民という視点を持って場づくりをするためのヒントをたくさん学んでいただきました。
午前に行ったブレーン・ストーミングでは、そのワークを体験するだけでなく、そこから出てきたアイデアを「ファシリテーターとして必要なこと」につなげ、さらに深く解説。
1つ1つの要素は、従来の場づくりに必要な要素であることはもちろんですが、これからの多様性あふれるグローバル社会においても、さらに重要かつ大切となる要素ばかりでした。
「相手が知っている言葉で相手が知らないことを伝える」
先日のブラインドウォークを通じて出てきた「相手の立場にたったコミュニケーション」にも通じますが、多様な人々との協働が必要になるこれからのグローバル社会だからこそ、忘れてはならない視点だと感じました。
さらに午後は、ズバリ「グローバル」という言葉を、本間先生らしい新しい切り口で深めるダイアローグ・ワークへと入っていきました。ちょっと切り口を変えるだけで、それぞれの中からまた違う視点が生まれていきます。
ワークでは、自らが「グローバル」であるためになにができるか、なにをしていくか、についてダイアローグの時間を持ち、参加者自らが「グローバル」という言葉と共に未来を考え始めました。
特に本間先生からの
「人それぞれが感じる様々な『グローバル』があり、定義を含めその捉え方の多様さを大切にしていくことこそ、『グローバル』と言えるのではないか」というお話は、多様性あふれる「グローバル」という言葉の持つ奥深さを感じた時間となりました。
午後の後半には、未来についてさらに深めるワーク複数続けて体験し、その手法を学ぶだけでなく自らが「未来」を描き、表現する内容となりました。
さらに「未来」を生み出す1日の最後として、GiFTが掲げる問い「70年後の地球社会へ私たちは今、何を贈ること(GiFT)ができるのか」にも触れ、「GiFTカード」で参加者一人一人が
“ここからののグローバル教育”につながる思いをシェアしました。
「これからのグローバル教育講座」では、ワークショップを通じて様々な参加型の場づくりを体験し、場づくりについて学ぶだけでなく、1人ひとりの「今、ここから」を大切にしていくことから、グローバル教育の担い手としての意識も育てていきます。
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