【レポート】KIF青少年国際セミナー「世界の入り口に立とう!!神奈川で世界とつながるワクワクを共創する!」を実施しました

12月14日(土)〜15日(日)、湘南国際村センターで公益財団法人かながわ国際交流財団(KIF)が主催する「青少年国際交流セミナー2024」が開催。2日間の宿泊型研修で神奈川県に在住または在学中の22名の高校生が参加し、ゲストに神奈川県で生活する外国ルーツのある4名をお招きして実施されました。

参加した高校生がゲストとの交流を深めたり、問いを仲間と共に探究して、最後は「多様性輝く未来に向けてのアイディア」を共創し、発表に挑戦するプログラムです。
今回GiFTはプログラム協力団体としてご一緒しており、GiFTシニアダイバーシティ・ファシリテーター鈴木大樹が場づくりを担当しました。

<1日目>

異なる高校から集まった高校生たち。はじめは緊張の面持ちでしたが、アイスブレイクアクティビティを通して徐々に打ち解けていきました。

ゲストのバックグラウンドを知るために、彼らからそれぞれコミュニティ紹介と多文化共生についての思いを共有してもらい、高校生は「私たちにとって多文化共生とは?」や「どんな世界になって欲しい?」といった問いについても考え始めました。
それから行ったゲストの人生ストーリーの共有ワークショップで高校生はさらにゲストへの理解を深め、自分たちのストーリーも仲間と共有することでチーム内での距離を縮めていきました。
その後理想の未来を描くワークショップを経て会場はエネルギッシュに盛り上がりました。

夜に行われた、ゲストがご自身のルーツと関連する出し物を行う交流セッションでは、現地のお菓子、歌や踊り、ゲームを楽しんで、最後はヘナタトゥー体験を行って終始ワイワイと「楽しむ」ことで文化を身近に感じるそんな時間になりました。

<2日目>

いよいよ発表本番に向けてアイディアをチームでまとめていきます。
「自分たちにとっての多文化共生」、「どんな世界を実現したいか」などの視点を持ちながら、限られた時間の中で、深い対話を通してチームメンバーの想いを重ねていきました。

発表ではそれぞれが多文化共生に向き合い、「多文化共生が当たり前である世界の実現のために、偏見をなくすための”学ぶ”教育ではなく”体験する”教育が大事」
「一人ひとりのアイデンティティが認められる社会をつくるために、個人が心の余裕を持ち幸せを認識する回数を増やしていきたい」
などのアイディアが聞こえてきました。
発表後にはゲストからも講評の言葉をいただき高校生たちには発表を終えた誇らしげな表情も見られました。

最後には2日のプログラムの中で自分が変容したきっかけを振り返るワークショップを行い、修了証を受け取りプログラムは終了しました。

2日間の中で仲間やゲストと出会い・交流する中で、自分自身と向き合うことに挑戦した22名。
これからも多文化共生を探究していくきっかけになっていれば嬉しいです。

<参加した高校生の声>

・「多文化共生は、頭で考えるだけでは無く、実際に他者と交流するという体験の重要性と楽しさや、自己への理解を深める、自己を大切にするということも重要であると、セミナーを通して学ぶことができました。」

・「色んな子たちと意見を交換して新たな発見が沢山ありました。今回のセミナーを通して自己理解と自己を形成することが多文化共生への FirstStep なのではないかと私は考えました。」

・「”多文化共生”って国の繋がりだとかどこか遠い話に聞こえていたけど、意外と私たちのことだったり身近なことであることに気づけました。」

・「みんなのプレゼンを聞いていて、多文化共生の実現は、様々な角度から進めることができるものだと思いました。」