【レポート】公益財団法人INPEX教育交流財団主催 2025年度青少年国際交流事業の事前研修を実施しました!

公益財団法人INPEX教育交流財団が主催する青少年国際交流事業「ISF International Exchange Program(IIEP) 2025」が本年度より新たに開始されました。本プログラムにおいて、GiFTはプログラムデザインおよび実施運営を担当、ファシリテーションはGiFTダイバーシティ・ファシリテーターの相川が務めました。

6月に行われた2度のオンライン事前研修を経て、7月に行われた本プログラムは日本を舞台に10日間にわたり実施されました。
参加者はインドネシアとオーストラリアからそれぞれ高校生5名が招待され、日本の都立白鷗高校の5人を加えた15名で国際交流プログラムに挑戦。
仲間との交流はもちろん、日本各地での訪問・体験を通して多様性を感じながら自己理解を深め、学び合いを通じて最終的には仲間とアイディアを共創することを目指しました。
鎌倉、鶴岡、東京といった個性豊かなそれぞれの訪問地で参加者は数多くの学びに出会いました。

【鎌倉日程】
オンラインで出会っていた仲間との念願の初対面には、最初こそ全体に緊張感が漂いましたが、アイスブレイクアクティビティを通して次第に会話や笑顔が増えていく様子がうかがえました。チームビルディングや未来のビジョンを描くワークショップを行い、このプログラムの幕開けとなりました。
鎌倉では、慶應義塾大学の田中浩也教授や面白法人カヤック様のお話を通して、サーキュラーエコノミーを推進する自治体や企業の先進的な取り組みについて学びました。チーム活動である鎌倉散策から戻る頃には、その表情から仲がさらに打ち解けた様子が感じられました。

【鶴岡日程】
慶應義塾大学先端生命科学研究所の所長 荒川和晴教授のご講演やサイエンスパークのラボツアーを通して、鶴岡を舞台に展開される先進的な取り組みに触れ、未来へのインスピレーションをたっぷりと受け取る貴重な体験となりました。
さらに、ユネスコ食文化創造都市である鶴岡市の四季折々の食文化の魅力や歴史を学び、お寺での座禅体験や精進料理、羽黒山散策を通して日本の伝統や歴史にも深く触れました。どのセッションでも質問が飛び交い、参加者の積極的な姿勢がうかがえました。

【東京日程】
大学訪問として慶應義塾大学三田キャンパスを訪問。慶應義塾ミュージアム・コモンズの浮世絵展示では日本の芸術に触れる時間を過ごしました。その後、今回の日本の協力校である白鷗高等学校を訪問し、茶道部や和太鼓部での体験、学内ツアーを通して日本の学校生活の雰囲気を感じられるひとときとなりました。INPEX本社では社員の方やINPEX教育交流財団の奨学金生と直接交流する機会にも恵まれました。

 最終日には、これまでの学びを振り返り、チームごとに「より良い未来に向けて残したいこと」のアイディアをまとめて発表。緊張の面持ちで臨みましたが、堂々と自身の物語に乗せてメッセージを伝える姿が印象的でした。 

初めて海外に出る参加者もいる中、寝食をともにして過ごした10日間で、多くの気づきと成長が見られました。
それぞれがコンフォートゾーンを越えながら交流を深め、涙で別れを惜しみつつも未来の再会を約束した参加者たち。
今回の経験を糧に、彼らがさらに大きく羽ばたいていく姿が楽しみです! 

【参加者の声】
「IIEPは”発見”、”つながり”、”没入”の時間だった。友人やファシリテーターなど、安心できる環境の中で自分が殻を破ることを後押ししてくれる人々に囲まれていた。」(オーストラリア参加者)

「外へ出て行動し、色々なことに挑戦することが、失敗しても、自分の感性を豊かにするし、良い思い出が作れるし、成長するきっかけをくれると気づいた。」(日本参加者)

「たとえ信念が異なっていても、お互いを尊重することが大切だと思った。そして多様性こそが私たちをつなぎ、団結させるものだと実感した。」(インドネシア参加者)