東洋大学×GiFT『Diversity Voyage in Cebu』を実施しました。
東洋大学×GiFT『Diversity Voyage in Cebu』
東洋大学とGiFT(グローバル教育推進プロジェクト)が、コクリエイト=共創してできた海外研修プログラム、『Diversity Voyage』は、フィリピンのセプと、マレーシアのクチンの2コースを実施。
7/12に事前研修を開催後、8/18〜8/25にDiversity Voyage in Cebuを実施しました。
⇒⇒⇒事前研修の様子はこちらから
テーマは、『本気で自分のグローバルに向き合う9日間』。東洋大学の学生18人が、現地のフィリピン人参加者14名と共に現地のプロジェクトにチャレンジ。セブに拠点を置くWaku Work Englishの協力を得て、『WakuWaku Learning Center』を共創造することに関わる内容です。
初の海外という学生もいるなか、セブの空港に降り立ち、最初によったのは、今回のプロジェクトの拠点となる「Waku Mama Cafe」。緊張気味のなか現地参加者と合流&ランチからスタートしました。
初日の課題は、「セブを知る」がテーマ。
ジプニーに乗って、セブの人たちの日常を感じられる地元のマーケットや教会などへ赴き、現地の人々とも交流し、五感いっぱいに現地の空気を感じた後は、芝生の上で一日の振り返りを行いました。
<参加者の感想より>
「実際に国際協力の勉強をしているのだけれども、日本のことをちゃんと知らないとも思いました。自分自身に対しては、正直今何か社会に貢献しようというよりも、これから経験値を高めて、やっと貢献できるようになるのではと感じています。もっと勉強したい。このようなディープな日があと6日間続くなんて。『毎日が最終日』という気持ちで臨んでいきたいです。」
2日目以降は本格的にプロジェクトを共にするチームに分かれてのプログラムが開始。
GiFTの『ダイバーシティ・ダイアローグ』というワークショップ。
一人ひとりが持つ多様性を知り、お互いを共感をもって受け止め尊重できる関係性をつくるはじまりのワークショップです。
[ダイバーシティダイアローグ詳細はこちら]
そのあとはメンバー同士で、お互いの「GiFTカーブ」を書き、各々のこれまでの人生の物語を共有する時間を過ごしました。お互いの物語に引き込まれ、夢中になって聞き、これから起こるCo-Creationのワクワクを高め合うことができました。
『ダイバーシティ・ダイアローグ』でお互いの物語を共有した後は、現地で暮らす人たちや活動を続けるNGO代表の方にお話を聞きました。一日の終わりに ディスカッションをしたときには、学生同士もフィリピン人の参加者とも、それぞれの物語を共有したことで、真剣に白熱しながらも、温かい反応が随所に見ら れました。
『Diversity Voyage』で大切にしているのは、みんなが同じ目線に立つこと。
ゲスト一人ひとりの想いや今、彼らの抱えているチャレンジを全体で共有してもらった上で、小グループに分かれてより深いダイアローグの時間を持ちました。
相手の物語に対話を通じてどっぷり浸かり、そこから湧いてくる自分の感情も見つめることで、参加者一人ひとりが相手を理解するだけでなく、相手の状況に対して「自分は何をするのか、できるのか」、「自分ごと」としてどう行動するかということに意識が向けることができます。
熱い空気ができあがったなかでのプロジェクトミーティング。
ここで大切にしているのは「私はどうしたいのか」「チームはどうなってほしいのか」「コミュニティにどうなってほしいのか」。そういった一人ひとりの中にある想いを丁寧に共有すること、そして、仲間と一緒にどんなことをしていくかを紡ぎ、その後始まるアクションにつなげていくこと。
<参加者の感想より>
ーーー(転載)ーーー(Oさんの許可を得て☆)
今日はリサーチをスタートさせて本格的にプロジェクトについて考えはじめる日‼
一昨日ロレガを訪問したときよりも自分の中にプラスの感情が増えたなって思います。
それをしっかりみんなにシェアして、今日はより積極的に自分の考えを発信していきたい。
毎晩真剣に色んなことを語れる仲間ができて幸せ。
昨日はアルフィがJapanese➕Filipinoでjapinoって考えてくれたことが1番嬉しかった。
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語り合いを重ねる中で、チャレンジを応援し合える仲間と過ごす時間が、何ものにも変えられない宝物となっている様子が感じられる一日一日です。
プロジェクトはチームごとに異なる視点で取り組みんでいました。孤児院に行きそこで生活する子どもたちのリアルな声を聞いてきたチームや、1日で合計40人近くの子どもたちの夢や将来つきたい仕事の話を聞き、まとめあげたチームまでもありました。
それぞれが人と出会い、彼らの物語を聞くことを通じて、メンバーの熱は高まっていきます。夕食の準備ができても食べ始めるのを忘れるほど集中するときもありました。
限られた時間の中とは思えない行動力と創造力で次々アイデアを表現するための情報を集めていく各チーム。そして毎晩の全体共有。チームごとに刺激し合っています。
そして、『Diversity Voyage』の本当の意味での始まりと言える『GiFT DAY』。
プロジェクト発表の日。これがこのプログラムの“集大成”ではなく、ここから本当のVoyage(一緒に未来に向かって航海していくことの意)が始まるのだと、GiFTは考えています。
・高校生・大学生向けのプログラム開発のためにコミュニティの若者たちにインタビューを行い、それらを元に夢の職業に就くためのトレーニングを考えたチーム。
・実際に地域のデイケアセンターを訪問した経験を元にワクワークラーニング・センターで開設予定のデイケアセンターのシステム・デザインを考えたチーム。
・E-Learningについての可能性を探り、センターでの図書館も含めた構想についてまとめあげたチーム。
チームの仲間と共に創ってきたプロジェクトが、ここから地域の人たちに広がり、一緒に動き出す。そんな熱さを感じた会場でした。
発表が終わり、ここから始まる一人ひとりの人生のVoyage。この先もずっとお互いを励まし、応援し合える仲間を得た参加者たちの姿がありました。
■そして、最終日、、、
最後の一日はじっくり日本からの参加者だけで振り返りの時間。午前中はそれぞれ1人での振り返りの時間をとったあとは、お昼にBBQ。そして午後は、3人1組になり様々なワークを通じてさらに体験を深く振り返っていきました。
今、この場所にいるから感じていること、感じられることと向き合う時間。この振り返りを持つこと、この時間を一緒に持てる仲間が周りにいることが、一人ひとりの未来に力を与えてくれていました。
早朝出発の仲間に最後に一目会いたくて、夜中の3時過ぎにホテルまで会いにきてくれたセブの参加者もいました。仲間たちとのつながりの強さとエネルギーを最後の最後まで感じることができた9日間でした。
■まとめ
事務局長 辰野からの感想
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様々な学部から集まった東洋大学生18名と、WAKU WORKから教育サポートを受けるフィリピンメンバー&スタッフ14名と、共に深く対話をし、共にコミュニティを見つめ、来年2月、ロレガ地区にオープンするワクワークラーニングセンター設立の準備を、コ・クリエイト(共創)するプログラム。
それぞれ違う様々な過去を持つメンバーが、今、ここで、人生を深く語らい、未来を語らい、繋がることで、まだ十分な教育を受けられない子どもや青年たちへ、何が出来るかを考える力、生み出す力が生まれる。プログラムを通して、それを目の当たりし、深く実感することが出来ました。
フィリピンメンバーの温かさや強さに触れ、またチームの熱い仲間たちと、素になって、本心で語らうことで、「すごく人間らしく、心から笑ったり、感情や想い、考えを表に出せた自分を誇りに思う」「セブの人と日本の人に特に言うほどの根本的な違いはない。意外と距離を近く感じた。色んな人がいて、皆自分の人生を楽しんでいる、生きる楽しさに気がついた」「自分の限界はもうつくらない」「夢が見つかった」など、共感する言葉が続々と。
セブについた初日に、初めて街歩きをしたときは、「青空マーケットに行った時に、においは臭く、食べ物には虫がついていて、違う国だな、と思ってけれども、ふと空を見上げたら地球を感じた。繋がっているのだと」という声も。
GiFTが目指す、地球市民育成やグローバル教育の世界観が、今、ここにある、と、心満たされ続ける9日間でした。夢が叶ったと実感できる時間でした。(;;)
志ある熱いメンバーたちと、まさにコ・クリエイト(共創)ことができた、ゼロ➡イチのDiversity Voyage。最後までフルコミットで、本気で取組んだメンバーと第一期を創ることができて本当に幸せです。
これからも共にVoyageしていくことが楽しみです!
日に日に輝きを増したメンバーに、おめでとう&心から拍手&感謝を贈りたいです。
プログラム最終日には、偶然にもオープンテラスのフェアウェルディナーの席から、大きな花火が沢山見えました。
そして、メンバーが帰国してからこちら、セブは毎日雨。プログラム中はずっと晴れていたのに。やっぱり色んなもの(自然にも)に祝福&応援され、支えられていたプログラムだったのだと実感!
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