【レポート】青森県三沢市「教育・保育におけるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)研修」
先日、青森県三沢市にて、市内の保育園・幼稚園・認定こども園、児童館の先生方を対象にした「教育・保育におけるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」研修が開催され、GiFTのダイバーシティ・ファシリテーターである木村大輔が講師を務めました。

「三沢市こども計画」に向き合う
今回の研修は、三沢市が今年3月に策定した「三沢市こども計画」の基本理念:
「全てのこどもたちが、年齢、性別、人種、言語、障がいの有無や生まれ育った環境にかかわらず、誰一人取り残されず、身体的にも、精神的にも、社会的にも幸せな状態(ウェルビーイング)で、自分らしく自由な人生を歩むことができる三沢市」
の実現に向けて企画・開催されました。
日々子どもたちと向き合う先生方が、感じていることや悩んでいることについて対話を重ね、互いの経験から学び合うあたたかな時間となりました。

多様化する子どもたちの背景
子どもたちの背景が多様化する今、先生方は発達特性や外国ルーツ、家庭環境、ジェンダーなど、さまざまな課題に向き合っています。
こうした複雑さの中で「表に見える行動だけで判断しないこと」や「子ども・保護者の背景にある思いを想像し、受けとめる姿勢」の大切さを対話の中で確かめながら、「三沢市こども計画」が目指す姿を、日々の実践にどうつなげていくかを一緒に探っていきました。
今回の研修が、子どもたち一人ひとりの育ちを支える先生方の力となり、これからの三沢市の教育・保育がより豊かで温かいものへと育っていくことを願っています。

参加者の声
「多様性について、自分の思いや行動を考え見つめ直す機会となりました。自分とは違う考え方や意見を聞くことができ、つい否定的に捉えてしまう自分にとっては、肯定的に捉えていく方の考えに触れることも貴重だと感じました。」
「これまで以上に、声なき声を拾える人間になれるように、一人ひとりの違いを受け入れて見守って時に手を添えられるようになりたい。」
<概要>
開催日時:2025年11月8~9日、15〜15日
研修時間:6時間×2回
参加者数:25名
対象:三沢市の保育園・幼稚園・認定こども園、児童館の先生方
講師:木村大輔