Educators' Summit for SDG4.7 2019

About

「教育ファシリテーター」養成プログラムとは?

本プログラムは、文部科学省令和6(2024)年度ユネスコ活動費補助金(SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業)の採択事業の一貫で実施するものです。

SDGsや平和で持続可能な社会の創り手育成につながるESDなど、変容的教育に関心がある若手教育者が、「変容を促す場づくり研修」、「気候変動・多文化共生をテーマとした変容・共創フィールドワーク」「成果報告会(Educators’ Summit for SDG4.7」さらに「変容的教育を学ぶオンラインセミナー」を通じて、自身の意識や行動、教育観をアップデートしながら変容的な体験を積むことにより、学習者の共創と変容を促す学びのデザインができる「教育ファシリテーター」となることをねらいとしています。

また、本プログラムでは、ESD や昨年ユネスコ総会にて新たに採択された教育勧告でも重視されている、ユース世代の育成と他セクターとのつながり、気候変動や多文化共生という日本も含め世界が直面する緊急課題に重点を置くことで、参加者が上記のテーマを教育活動に取り入れ実践し、教育を変革するサステナビリティ・リーダーを育成することを目指しています。 

GiFTがこれまで10年以上実践してきた「変容を促す場づくり」をまず体感し、続いて、東松島市/浜松市におけるフィールドワークで仲間との「共創活動」を体験します。これら一連の研修での経験を通じて、自らの意識や行動をアップデートし、これからの教育の担い手としての「教育ファシリテーター」になる。そんな新たなチャレンジに臨みたいという方に、ぜひご参加いただきたいプログラムです。

「持続可能な開発目標(SDGs)」とは?

2015年9月に、ニューヨーク国連本部にて、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が全会一致で採択され、2030年までに持続可能な社会を実現するための指針として、17の目標(ゴール)が持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)として設定されました。

SDG4.7とは?

SDGsの中のゴール4『質の高い教育をみんなに』の項目7であるSDG4.7では、2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにすることを目指しています。

Message

プログラムに寄せて
辰野 まどか
 一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 代表理事

「私たちはいま、未来に何をGiFTすることができるでしょうか」

GiFTは、この「問い」と共に2012年に設立されました。
私たちがいま、平和な世界に生きているのだとしたら、昔の人々の平和への願いや想い、行動を受け取ってきているのだと思います。
それでは、この混沌とした現代を生きている私たちは、未来に何を贈ることができるのでしょうか。

ユネスコでは、およそ50年前の1974年に「国際理解、国際協力及び国際平和のための教育並びに人権及び基本的自由についての教育に関する勧告」が採択されました。

1974年の勧告以来約50年の間、各国の教育政策がグローバルな視点と国際連帯につながるよう、様々な教育の概念や政策の土台となっていました。

ところが、近年世界情勢が大きく変化したことによって、この勧告は50年ぶりに「平和と人権、国際理解、協力、基本的自由、グローバル・シチズンシップ、持続可能な開発のための教育に関する勧告」(別名:新教育勧告)と改定されました。この勧告の改定は2023年11月の第18回ユネスコ総会で採択されました。

50年前の指針から、「現在、これから」の指針になりうるものへとアップデートされたのです。

それには、「気候変動と環境の持続可能性」、「ジェンダー平等」、「メディアと情報のリテラシー」、「生涯学習」、「ノンフォーマル教育とインフォーマル教育」など、時代に即した視点が加えられ、今後の各国における教育の指針になりうる内容が盛り込まれています。

それらに向けてアップデートされた教育の実践として、今回、GiFTは、SDGsの達成にむけて変容と共創を促すことのできる「教育ファシリテーター」の養成を目指し、教員・教育関係者を対象とした新たなプログラムを開催します。

参加者の皆さんと、この勧告を知識だけではなく、場づくり研修、対話、フィールドワークなどを通して、問いを共に探究し、新たな価値を共創していきます。

変容と共創の旅を通じてGiFTと共に教育の未来をデザインし、SDGs達成に貢献する「教育ファシリテーター」になりませんか?

【新教育勧告コラム】「SDGsのその先を見据えた教育」 GiFT理事 木村大輔

Program Outline

プログラム概要

【A】「教育ファシリテーター」養成プログラム
(募集人数:30人)

このプログラムは、「変容を促す場づくり研修」、「気候変動・多文化共生をテーマとした変容・共創フィールドワーク」および「成果報告会」の大きな3つの柱となる研修で構成されています。さらに、参加者がユネスコ新教育勧告や変容的教育など、これからの教育に関する知識・理論・実践事例に触れられる変容的教育を学ぶオンラインセミナー「教育ファシリテーターオープン・ラボ」(参加推奨)も並行して実施します。

(1)変容を促す場づくり研修
実施日: 2024年7月14日(日)15日(月・祝)
場 所: 東京都内(予定)

GiFTがこれまで培ってきた変容・共創を促す場づくりやファシリテーションにおいて大切にしてきた価値観やノウハウを体験する2日間の対面研修です。自己認識・自己受容を認知することからスタートし、他者と異なる視点や価値観の学び合いから生まれる意識の変容、多様性への受容と尊重、あらゆる共創活動の下地となるマインドセットを参加者自らが体験し、新たな気づきを得ます。

・担当:GiFT理事/シニア ダイバーシティ・ファシリテーター 鈴木大樹プロフィール

鈴木 大樹
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 理事/シニア ダイバーシティ・ファシリテーター 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA)、カリフォルニア統合大学院(CIIS)臨床心理学修士課程修了。三菱UFJ銀行、アクセンチュアを経て創業期のコーチAへ。その後、米国留学し、2年間かけて世界を一周する。GiFTでは、ダイバーシティ・ファシリテーターの育成、文部科学省の官民協働国家プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN【高校生コース】」事前・事後研修講師などを務める。 現在は、株式会社GiFT partnersの代表取締役・エグゼクティブコーチとして、上場企業やベンチャー企業の経営者を中心に、学校・病院の理事長、国会議員、社会起業家NPOの理事など、幅広い領域でコーチングを行っている。

(2)気候変動・多文化共生をテーマとした変容・共創フィールドワーク研修
実施日: 2024年9月14日(土)〜16日(月・祝)<2泊3日>
場 所: 気候変動=宮城県東松島市  多文化共生=静岡県浜松市
テーマ別に15名ずつ現地を訪問し、2泊3日の研修を実施します。
参加者自らが喫緊の課題であるテーマ(気候変動/多文化共生)に向き合い、SDGsについて体感しながら気づきや学びを得ながら、参加者同士で共創活動に取り組みます。それらの経験に基づいて、フィールドワーク後の現場での教育活動において、変容・共創を生み出す教育の場づくりや、SDGsの達成につながる実践へ繋げていくことを目指します。2泊3日のフィールドワーク研修終了後、後日オンラインでの振り返り研修も実施する予定です<10月9日(水)の夜>。

気候変動コース
 担当:GiFT理事/ダイバーシティ・ファシリテーター 木村大輔プロフィール

木村 大輔
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 理事/ダイバーシティ・ファシリテーター 

青森県弘前市出身。県立弘前高等学校、日本大学文理学部卒業。国立青少年教育振興機構、外資系金融機関勤務を経て、オックスフォード大学外交政策修士課程、オーストラリア国立大学公共政策大学院を修了。コンサルタント/研修講師として国際理解教育や開発教育、開発援助プロジェクト立案、海外市場調査、青森県庁にて観光/地域振興事業に従事。その他、内閣府青年国際交流事業やユネスコESD世界会議ユースコンファレンス等のファシリテーターを務める。
GiFTでは、グローバル・シチズンシップの育成に向けた場づくり、SDGsを学校教育に取り入れるための学習デザイン、カリキュラムマネジメント、資質・能力評価や学校改革に関する研究、研修、発信を行っている。

 共創現地パートナー:一般社団法人ODYSSEY詳細

一般社団法人ODYSSEY 

多くの子ども達の未来のため、自然との本質的な対話を大切にするプログラムを提供している団体。それら環境教育プログラムは東松島市の豊かな自然が教えてくれる「生きる力」を五感で感じ、考える力、行動力、自発性に重きをおき、未来に繋がる学びにフォーカスした新たなものとなっている。団体名である「オデッセイ」は古代ギリシャ語で長い冒険、旅の訳となり、この先も豊かな地球、環境を楽しく皆んなで守って行くための教育的空間作りへの挑戦を意味している。

多文化共生コース
 担当:GiFTダイバーシティ・ファシリテーター 安冨勇希プロフィール

安冨 勇希
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) ダイバーシティ・ファシリテーター 

山口県下関市出身。静岡大学情報学部在学中に、浜松市の外国籍児童への学習支援を行う学生非営利団体CSNに参加。卒業後、多文化共生と青少年教育を学ぶため米国大学院に留学。ハワイ移民歴史博物館でのプラクティカムを経て、異文化サービス、リーダーシップ、マネジメント修士号取得。卒業後は米国サンフランシスコ市にて、問題を抱えた青少年へのメンタルヘルス支援を行う非営利団体セネカセンターに就職。閉鎖病棟内の高校にてカウンセラーとして奔走する日々を送る。同団体の監査業務を含め6年間勤めた後、現地のITベンチャー企業や外資系ソフトウェア会社に勤務。現在は母校である静岡大学にて専任講師として教鞭を執る。GiFTの地球市民教育に共感し2015年より活動に参加。2019年より外国にルーツを持つ若者と日本人の若者を対象とした多文化共創合宿『Diversity Camp in 浜松』を主催。異文化間情報連携学会理事。

 共創現地パートナー:IIEC(International Institute of Education and Culture)詳細

IIEC(International Institute of Education and Culture) 

浜松市にて、ブラジル人を始めとする外国にルーツを持つ小学生~高校生を対象に塾を開き、普段の授業についていくことができるよう個別指導型で教育支援を行っている。代表の杉野氏が母となった経験を通し、外国にルーツを持つ子どもたち・若者の教育の課題に直面。外国にルーツを持つ子どもたちが日本社会で可能性を広げるための学習支援の必要性、多様なアイデンティティの課題等解決のため、2015年に設立した。現在、約70名の外国にルーツを持つ6歳から18歳までの子供達(ペルー人等、ブラジル人以外の国籍の生徒も)が在籍しており、学習支援規模としては日本最大級となっている。

(3)振り返り研修&成果報告会(Educators’ Summit for SDG4.7)
実施日: 成果報告会 1月25日(土)・振り返り研修 2025年1月26日(日)
場 所: 聖心女子大学 聖心グローバルプラザ<東京都渋谷区>
フィールドワーク研修後の参加者の実践の共有や学びを言語化する振り返り研修を行います。その上で、プログラムの集大成として、成果報告会(一般公開)を実施します。本プログラムの参加者はプログラムを通じて得た学びや共創した教育活動について発表あるいは実践することで、サミットの参加者に還元し、変容・共創を促す学びの場づくりをより多くの方々に体験していただきます。

・担当:GiFT理事/シニア ダイバーシティ・ファシリテーター 鈴木大樹プロフィール

鈴木 大樹
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 理事/シニア ダイバーシティ・ファシリテーター 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA)、カリフォルニア統合大学院(CIIS)臨床心理学修士課程修了。三菱UFJ銀行、アクセンチュアを経て創業期のコーチAへ。その後、米国留学し、2年間かけて世界を一周する。GiFTでは、ダイバーシティ・ファシリテーターの育成、文部科学省の官民協働国家プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN【高校生コース】」事前・事後研修講師などを務める。 現在は、株式会社GiFT partnersの代表取締役・エグゼクティブコーチとして、上場企業やベンチャー企業の経営者を中心に、学校・病院の理事長、国会議員、社会起業家NPOの理事など、幅広い領域でコーチングを行っている。

【B】「教育ファシリテーターオープン・ラボ」
(オンラインセミナー<zoom>にて開催)

スクールリーダー(学校管理職)や専門家、実践者、国連関係者をゲストに迎え、本プログラムで扱う「ユネスコ新教育勧告」や「変容的教育」やこれからの教育についてお話しいただき、知識・理論・実践事例を学ぶ機会です。

また、このオープン・ラボは、本プログラムの参加者に加え、これからの教育に興味がある民間、企業、行政関係者および学生の皆さんにもご参加いただくことができる「変容的教育を学ぶオンラインセミナー」 としてシリーズで実施します。

本セミナーでは、ゲストから知識・理論・実践事例を学ぶとともに、教育に想いを持つ多世代かつ多様なステークホルダーが集うことで生まれる化学反応や対話を楽しむことができるまさにオープンな学びの「場」です。積極的にご参加ください。

どなたでも参加できる教育ファシリテーター オープン・ラボ。
お申し込みは画像をクリック!▲

第1回 オープン・ラボ① 
実施日: 2024年6月4日(火)19:00〜20:30 
▶︎第1回目の報告ページはこちら

第2回 オープン・ラボ② 参加申込はこちらをクリック!】
実施日: 2024年7月22日(月)19:00〜20:30 
ゲスト: 住田 昌治 氏(本プログラムアドバイザー、学校法人湘南学園 学園長、2010年~2021年度横浜市立小学校校長。2022年度より現職)
ゲスト: 木村 大輔(GiFT 理事/調査・研究統括
モデレーター: 辰野 まどか(一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)代表理事・ファウンダー)

第3回 オープン・ラボ③ 
実施日: 2024年9月24日(日)19:00〜20:30(予定) 
ゲスト: 後日ご案内

第4回 オープン・ラボ④ 
実施日: 2024年11月13日(水)19:00〜20:30(予定)
ゲスト: 後日ご案内

Application Guidelines(今年度の募集は締め切りました)

「教育ファシリテーター」養成プログラム 募集要項 
募集人数 30名(気候変動コース15名、多文化共生コース15名)
応募

今年度の募集は締め切りました。募集の詳細は別紙「参 加 者 募 集 要 項」をご確認ください。

主催

一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)

〒141-0021 東京都品川区上大崎2-15-19 MG目黒駅前ビル2F
Tel: 03-4577-6767 Email: info@j-gift.org 

お問い合わせ
(一社)グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
Tel: 03-4577-6767 E-mail: info@j-gift.org
© GiFT:SDGs達成に向けた変容と共創を促す「教育ファシリテーター」養成プログラム