11/25(日)、聖心女子大学の聖心グローバルプラザを会場にして開催した『Educators’ Summit for SDGs4.7 2018』は定員を上回る200名近くの方にお集まりいただき、大盛況にて終了いたしました。当日の様子は後日、レポートサイトにて紹介いたしますが、ダイジェストでお届けします。
《レポート その1》
イベントの前半は、ブリット記念ホールの大会場にて全体会です。
まず主催者の挨拶として、GiFT代表理事の辰野から今回のサミット開催に至るまでのストーリーを共有しました。その後、共催団体である文部科学省の国際統括官付(日本ユネスコ国内委員会事務局)専門官の徳留丈士氏からご挨拶とともに「SDGsにおける教育の大切さ」、そしてこれまでのESD推進から脈々とつながる教育と「持続可能な社会」実現への流れについてお話いただきました。
続いて、もう1つの共催団体であり、会場をお貸しくださった聖心グローバル共生研究所の副所長永田佳之教授からは、研究所の入り口に飾られているりんごの樹の壁画の製作にまつわるストーリーとこのサミットをつなげて「この場にいろんな個性が集まることによって、ここから未来を一緒に創るきっかけになる」とメッセージをいただきました。
次に『SDGs×教育』をテーマに様々な視点からゲストにお話をいただくライトニング・トークが始まりました。
今年のライトニングトークは、3名のゲストと今年のサミットのメインコンテンツでもあるGiFTの『SDGs4.7 OPEN LAB』事業参加者からの気づきの共有でした。
ユネスコ バンコク事務所(アジア太平洋地域教育局)所長の青柳茂氏からは「SDGsの中のSDGs4.7の役割」というテーマのもと、これから大切になる学びの4つの柱とユネスコが大切にしている「Learning to transform oneself and the society(自分と社会を変革することを学ぶ)」についてお話しいただきました。
続いて朝日新聞社マーケティング本部長の石田一郎氏からは、「メディアを通したSDGsの教育への普及」と題してSDGsがセクターを超えて課題解決のために果たしている役割について、お話いただきました。また、新聞を使って、だれでも課題を知り、発見し、その解決のためのアクションを考えることができるワークショップと学校での取り組みの事例についてご紹介いただきました。
最後に国際協力機構広報室地球ひろば推進課課長の齋藤克義氏からは、「SDGs達成を目指した教育への支援」について、様々な教育をつなげるプラットフォームとしてSDGs4.7の持つ可能性と、それを推進するためにJICAが行なっている支援や教材などをご紹介いただきました。
3名のゲストのトークのあとは、『SDGs4.7 OPEN LAB』事業の成果報告です。
まずGiFTグローバル教育プロデューサーの木村大輔が事業概要について説明をし、続いて3名の参加者がそれぞれの経験、学び、今後の展望について話をしました。
国内コース参加者の谷垣徹さんからは、既存の資料・素材を活用してSDGs教育の授業実践を行なうことの価値と可能性、そして教材が現場の先生と専門的な知識の橋渡しをしてくれているという実感についてお話いただきました。
海外コースに参加した町田恵理子さんからは、フィリピン・セブの先生とチームを組んで授業を作りあげたチャレンジと、その中で自分の中に芽生えたグローバル・シチズンとしての自覚と自信について力強くお話しいただきました。
最後に現地セブから『SDGs4.7 OPEN LAB』に参加したMs.Marilou Floresからは、この事業を通じて生まれたセブの教育現場におけるSDGs4.7のインパクトと、今後のSDGs教育の普及・推進につながる事業計画について共有いただきました。
7名のライトニングトークを通じて、SDGs4.7が持つ可能性にしっかり触れたところで、GiFTシニア・ダイバーシティ・ファシリテーターの鈴木大樹のファシリテーションのもと、参加者どうしの学びの共有、ダイアログの時間へと続きました。
さらに、自己紹介のアクティビティから始まる対話のワークショップでは、学生、教員、企業の方など様々なバックグランドを持つ参加者の方達が笑顔で交流し、お互いの気づきから学び合う時間が生まれていきました。
わいわい、がやがや。参加者のみなさんは、この場で初めて出会った者同士とは思えないほどうちとけて、賑やかな雰囲気で全体会は終了し、後半はそれぞれが希望した分科会の教室へ足を運んでいきました。
(レポートその2に続く。。。)
●Educators’ Summit for SDGs 4.7 2018 -For fostering our Global Citizenship
当日の概要はこちらをご覧ください。