GiFTが開発し、Diversity VoyageをはじめとしたGiFTプログラムの参加者を対象に、一人ひとりの変容を測り、自らの学びを可視化できるツールとして活用しているグローバル・シチズンシップ アセスメント。
京都市立西京高等学校では、2017年から継続的にこのアセスメントを導入いただき、GiFTは学内プログラムを通じた変容を生徒本人がどう理解し、次のステップにつなげていくか、その振り返りのサポートを提供してきました。
コロナ禍を経てプログラムが再開した今年。西京高校では、生徒が自ら関心のあるトピックを選び、生徒同士でフィールドワークを企画実施しており、一年以上かけて地域や社会について調べ、学び、自分たちの関心と結びつけながらフィールドワークをデザインしてきました。
GiFTは、その学校主導のプログラムに対し、探究や世界や社会とつながる学びにおいて生徒の資質・能力にどのような変容が起きたかアンケートを基に分析するグローバル・シチズンシップアセスメントを実施。入学時からフィールドワーク終了時までの学びが一人ひとりの生徒にどのような変容をもたらしたか、自己理解、他者受容、共創・協働、社会参画・貢献意欲や最後までやり切る力(GRIT)といった資質能力の測定を行ってきました。
本日実施した振り返りセッションでは、GiFTダイバーシティ・ファシリテーターの木村がその変容の結果についての振り返りワークショップを担当し、数値の変化の奥にある意味について解説。一人ひとりが自分のアセスメント結果をドキドキしながら見つめたり、周りの人と驚きやつっこみをしつつ、お互いに変化のきっかけになった体験を引き出し、一年の学びで具体的にどのような成長、変容をしたのか定着させるワークショップを行いました。
自分の個性や見えにくい能力が数値化されることの面白さと奥深さを感じ、フィールドワークを通じた学びを楽しく振り返る、生徒のみなさんにとってはこの1年間を締めくくる時間となりました。
<結果を受けた生徒からの反応・コメント>
結果を見た生徒からは、『結構この一年で価値観というか自分の判断の軸が変わったと思っていたけど、数値ではあまり変わっていなかった。よくみたら自分は元々結構しっかりした価値判断をしていたんだということに今気づけた。』という声も。
また、『自分は他者理解や受容がある方だと思っていたが、事前から下がっていてちょっと凹んだ。』という声に対しては、木村から「できてると思っていたけど実体験を積むとまだまだだという気づきも生まれる。そこに気づいたことも価値だし、これから経験を積むことで本当の自信につながることになる。」と話をさせていただきました。