横浜東高校でGlocal Citizenship Campを実施しました。
ユネスコスクールの加盟校として、ESD(Education for Sustainable Development/持続可能な開発のための教育)に取り組んでいる、横浜市立東高等学校の1年生約280人を対象にした、2日間のGlocal Citizenship Camp(以下GC Camp)を実施しました。
このプログラムは、世界に触れることで世界に目を向け気づくだけでなく、その体験を自分とつなげ、自ら行動を起こせるグローカル(Glocal)なマインドを醸成することを目指し実施している英語のプログラムです。
今年は「共に生きる」をテーマに、生徒は留学生が日本での生活の中で感じている「困りごと」を聞いて、それに対する改善策は何かを考え、自分たちのアクションに繋げて発表しました。生徒は7人ずつの少人数チームに分かれ、留学生バディが1名ずつ参加して共創に取り組んでいきました。
Day 1
1日目はワクワクとした雰囲気で全員がアリーナに集まり、留学生をウェルカムするところからスタート!20以上の国と地域から集まった43名の留学生からの一言自己紹介を経て、生徒には緊張や高揚する表情が見られました。
アイスブレイクの時間には、より多くの留学生と出会って交流しようとする生徒の姿が多くみられ、終始賑やかな雰囲気で会場が盛り上がりました。その後は少人数チームでチームビルディングのワークショップを行いながら、午後はいよいよメインテーマに触れていきました。
「日本ではハラルフードを入手するのが難しい。」
「日本語を何年も勉強しているが、敬語の使い方が難しい。」
「ヒジャブを必須とするイスラムの女性はいろいろと制限があり水泳を習える方法が見つからない。」
など、様々な視点からの困りごとに生徒からは「今まで考えたこともなかった」との声も聞こえてきました。困りごとの背景を知るために質問を重ねたり、自分たちができる行動は何だろう?とダイアローグを深めながら初日を終えました。
Day2
2日目は発表に向けて最終準備のため、朝から動画撮影に出かけたり、劇の台本を準備したり、ポスターを仕上げたり、それぞれがアウトプットに向けて一生懸命に準備を行いました。1日目と比べて、より打ち解けた雰囲気で積極的に留学生との対話に挑戦する生徒の姿も見られました。
プレゼンテーションでは「困りごと」にある背景や、その改善策を個性豊かな表現方法で発表。その発表内容から、生徒たちが理解を深めながら「自分のアクション」に繋げられたことが感じられました。最後の振り返りの時間の全体発表では、ゲストへの感謝や体験の感想を英語で共有するために手を上げる生徒が途切れることなく続き、留学生と過ごした2日間の体験のインパクトを感じさせられました。
2日間のGC Campを通して、たくさんのチャレンジを通して一歩踏み出す体験をした東高校の生徒の皆さん。今回の体験からの気付きが今後の高校生活の挑戦や新たな行動のきっかけに繋がっていくことが楽しみです。
参加者の声
国、性別など色々な違いがあるからこそ、それぞれに対応した世界になるにはどうしたらいいのか、調べて考えていきたい。私達が直接社会の仕組みを変えることはできたとしても簡単では無いから、今の問題、状況を広めていくことで社会が変わっていったらいいなと思う。
言語が違くても協力すれば1つの物事に向けて全力で取り組めると学べた。
まずはチャレンジすること。最初は不安だったけど終わりに近づくにつれてもっと話したいという感情や自信がついてきた。
GiFTではGC Campのような2日間のプログラムだけでなく、様々な研修・ワークショップを提供しています。みなさまとご一緒している事業についてはGiFTのサービスをご覧ください。