学びを止めず、つながりを生み続ける オンライン海外研修『Diversity Voyage ONLINE』を実施。
休校や外出自粛などで、学生たちの学びへの影響も出ている中、GiFTはそんな学生たちの学びを止めたくない、世界とのつながりをなくしたくない、という思いのもと、4月下旬に海外研修「Diversity Voyage」をオンラインで開催しました。
全5回のオンライン研修と、チームごとのミーティング時間を持ちながら進めた今回の研修。パートナーとして協働したのは、セブコースでずっとご一緒いただいているワクワーク・イングリッシュです。
『Diversity Voyage』は、これまで夏休み・春休みなどに高校生や大学生を対象に実施してきた短期の共創・社会参画型の海外研修で、東洋大学との協働が一番大きなプロジェクトとなっています。
GiFTのグローバル・シチズンシップ(地球志民)プロセスを体験してもらいながら、社会起業家のような想いを持って活動する方のストーリーを原点に、仲間や現地で出会うメンバーとつながり、共感とともにダイアログを重ねながら、各テーマに基づいたGiFT(相手へのギフト)を送ります。共感と自らのグローバル・シチズンシップ(社会をよりよくする志)をベースにした社会参画のサイクルを経験し、未来に向けて自分で動けるユースを育成するプログラムです。
今回は、実際に現地(海外)に赴くことは叶いませんが、これまでのDiversity Voyageで大切にしてきた要素を可能な限りオンラインに応用し、プログラムを実施。最終的な相手へのギフトとしては、ワクワークが実施する子ども向けのオンラインプレイルームのキックオフとして、休校中で自宅待機になっている小学校低学年の子どもたちを対象に、オンライン・アクティビティ/ワークショップをチームで共創。実際にzoomを使ったオンラインプレイルームの空間で、子どもたちにアクティビティを届けてもらいました。
参加者として集まったのは、日本+6カ国(フィリピン、マレーシア、ラオス、カンボジア、インドネシア、ブータン)から、24人の大学生。4人1組になり、それぞれ3カ国以上の多国籍チームとなってのVoyageです。
時差が最大3時間ある中、最初こそオンラインでのコミュニケーションの違和感を感じていましたが、GiFTのダイバーシティ・ファシリテーターのファシリテーションのもと、zoomのブレイクアウト機能を使った小グループでのワークショップで、自分を知り、相手を知る中で少しずつほぐれ、仲間同士のつながりが生まれていきました。
研修は、SDGsの達成につながる、自らの中にあるグローバル・シチズンシップの種とチームで向き合いながら、ワクワーク・イングリッシュの目指す姿とのかけ算にどっぷりつかった10日間でした。
参加者の中には、今回の新型コロナウイルスの影響で長期留学などを中断して帰国しなければならなかったメンバーや、各国で外出することが叶わないロックダウンの中、自分にできることを模索していたメンバーもいたり。そんなもやもやした気持ちや、言葉にしきれない想いを抱えていたりする中、一人ひとりのストーリーを共有しました。ワクワークのストーリーにも刺激を受けて、「この先の未来で大切にしたい価値」や「自分たちがステイ・ホームしている子どもたちに伝えたいことは何なのか」を考え続け、子どもたちへ届けてくれました。
今回、研修を通じて感じたのは、実際に海外に赴く研修とはまた違う可能性や学びをオンラインの海外研修を通じても提供し続けることができるという確かな手応えと、オンラインでつながりを生み続けることが持つ未来への価値です。
以下の参加者の声を聞きながら、改めてGiFTは、これからも学びを止めず、つながりを生み出し続け、一人ひとりのグローバル・シチズンシップを育てるプログラムとして、『Diversity Voyage ONLINE』を届けていきたいと思っています。
プログラム実施に興味のある学校・教育機関の皆様、お気軽にお問い合わせください。
【Diversity Voyage ONLINE 参加者の声】
「主体性を持って学ぶことができ、多様な価値観を持つ人とバックグラウンドを含めて共有できる。自分はオンラインだからこそできることの多様性をとても感じました。家にいながら世界と繋がっている感覚、それも一度に7カ国も繋がっているという感覚、本当に不思議な気持ちでした。接続状況などで映像が止まったり、音が割れたり、自分のインターネット接続が弱く、何度が落ちたりもしましたが、そういった中だからこそ、お互いのことをより理解しようと必死に向き合い、お互いを知ることが出来た気がします。」
「今回の経験は自分のやりたい事を改めて見つめ直せるきっかけになりました。このプログラムに参加する前は自分が将来やりたい事が全く分からなくなってたのですが、参加後には、やっぱり自分は人が好きで、1人でも多くの人が幸せに思えるような世界を作りたいなと思いました。これからも自分のペースでやりたい事を探していこうと思います。」
「世界のことを改めて考えるきっかけになった。世界で起こっていることに無知のままだと、考えが偏ったり固定概念が生まれてしまうため、自分とは異なる国や文化を持っている人たちとコミュニケーションをとったり意見を言い合ったりする機会はとても重要だと思うし、世界を知らない人が世界を変えたいなど言えないから。」
「オンラインだからこそ、簡単に繋がれるけれど、心から繋がることの難しさ、コミュニケーションが希薄にならないチャレンジを感じた。チャットやZoomだけで、どれだけ自分のことを開示して共有するかがすごく大事で、リーダーシップを発揮しながら、それを他者にも促すことを、もっとどうしたらできるかを今後考えていきたい。
「オンラインでつながったからこそ、オフライン(実際に会って)でもみんなと対話したい、空間を共有したいという気持ちがあった。それを忘れずに、今回出会った仲間とは、改めて顔を合わせてみたい。また、自分の成長幅を客観視できたので、その幅に対して自信を持って、次の成長を貪欲に目指したい。」