GiFTが受託している、令和2年度 文部科学省「新時代の教育のための国際協働プログラム」事業の教員交流研修(国内コース)の第2回目を11/22(日)にオンラインにて開催しました。
※第1回目のレポートはこちら
第2回目は、GiFTダイバーシティ・ファシリテーター / 調査・研究統括の木村大輔のファシリテートのもと、サイモンフレイザー大学(カナダ)助教授の村井裕実子博士による講演と、ものづくり体験のワークショップにより、体験学習から理解を深めました。
村井氏からは、「クリエイティブラーニングと学習環境デザイン」についてのお話、そして国内外の実践事例をご紹介いただきました。参加者の先生方からは、カナダやアメリカでのクリエイティブラーニングや、企業や行政との連携による社会参画意識について、積極的に質問があがりました。
ワークショップでは、慶應義塾大学メディアデザイン研究科の前川マルコス貞夫博士によるファシリテーションのもと、事前に郵送した教材キットを使ったものづくり体験を行いました。作品テーマをその場でお伝えし、それぞれの参加者で実際に手を動かしながら、試行錯誤を繰り返す体験をしました。
その後各自でシートを使い、それぞれの作品コンセプトの共有や、ものづくりをしている最中の思考やプロセスを個人で振り返りました。それをもとに、アイディア、工夫したこと、うまくいかなかったこと、それに対する試行錯誤、どのような気持ちや考えを持ったかなどを、小グループや全体で共有し合いました。
参加者からは、
「答えのない問いに対して想像することがクリエイティブ学習で、実際に体験したことで、その試行錯誤を繰り返すこと自体がこれからの教育の中で必要なものだと分かった。」
「普段子どもたちに失敗させないような教育をしがちだが、答えがひとつではないものに取り組ませることに可能性を感じた。」
など、童心に返り楽しむ体験によって、「遊び=学び」を考えさせられたとのコメントが多くありました。
次回の研修では、参加者からの実践共有を予定しています。全国の学校の取り組みが共有される場が、今からとても楽しみです。今後のレポートにもご注目ください。