【レポート】横浜創英高等学校グローバル探究の授業を担当しました。

2026年5月~7月中旬まで、横浜創英高等学校の探究授業をGiFTが担当させていただきました。

代表理事 辰野によるマインドセット講義を含む全7回の授業の大きな問いは、フィリピン・セブで開発されたうなぎの稚魚(以下、バカシ)を原材料としたスナック「バカシクラッカー」を、どのように人々に広められるのか?でした。参加生徒は約70名。GiFTダイバーシティ・ファシリテーターの安日によるファシリテートで、セブ現地ともオンラインで交流するプログラムをお届けしました。

なぜバカシ(うなぎの稚魚)?

物語の始まりは、今回のプログラムパートナーであるワクワーク・ファウンデーションがセブで開催した「ソーシャル・イノベーションコンテスト」でした。

「逆境に立つ若者が自ら事業することを通して社会をよりよくしたい」という想いから、現地の大学生やNGO出身の若者が様々なビジネスアイディアを提案しました。その中で優勝したチームが開発したのが、セブのコルドバ地域の特産物であるバカシを使ったスナック開発のビジネスでした。

人々の想いと物語から新たなアイディアを創造

「これまで特産品のなかったコルドバに、バカシで特産品をつくりたい」「現地の雇用拡大にもつなげ、貧困問題を少しでも解決したい」。このような思いから開発された「バカシクラッカー」を、どう広められるのか。今回の探究授業では、生徒さんたちがその可能性を探っていきました。

 プログラム序盤、生徒さんの中には、遠い海の向こうのフィリピンとのプロジェクトに自分がどのように取り組みたいか、手探りな中で参加してくださっている様子も伺えました。しかし、実際に販売されているバカシクラッカーを食べてみたり、セブの方々とオンラインで繋ぎ対話を重ねたりしたことで、このプロジェクトに関わる価値や面白さを自分なりに見出してくださったようでした。

チームで臨んだ成果発表では、ユニークなパッケージデザインのアイディアや、現地企業とのコラボレーションの提案、様々なソースとの食べ合わせなど、唯一無二のアイディアがたくさん生まれました!サワークリームオニオンソースと食べたり、砕いたチップスをお茶漬けにかけるなどのオリジナルの視点が、フィリピンチームにとっても新鮮だったようです。

パートナー団体の皆さまより

現地でバカシクラッカーの開発を手掛けているコルドバ公立大学のプロジェクトチームからは、「新たな視点から製品の改善と価値の向上に取り組んでくださったことを、とても光栄に思います。地域の特産品を大切にしながら、バカシクラッカーが地域社会に新たな可能性をもたらし、国境を越えて人々をつなぐ力を持っていることを、皆さんは広く示してくださいました。」とのお言葉をいただきました。

また、ワクワーク・ファウンデーションの森住さんからは、「今回バカシクラッカーが日本に渡ったことは初めてでしたし、それに対してみんなが実験をしてくれたことも世界初の取り組みでした。とても面白いアイディアを沢山いただき、ありがとうございました。」とメッセージをいただきました。

 

今後は実際に現地へ!

探究の授業は修了となりましたが、GiFTでは「Diversity Voyage in Cebu」という海外研修の形で、実際にコルドバ地域に赴き、現地の漁業コミュニティの現状や可能性を探るプログラムをご用意しています(2027年1月下旬~2月上旬予定)。バカシプロジェクトに本気で向き合った生徒さんたちの中から、更に学びを深めたい!と思ってくださった皆さんと、新たな旅がスタート予定です。

授業に真剣に向き合ってくださった生徒の皆さん、生徒の学びに伴走してくださった横浜創英高校の先生方、そしてご協力いただいたワクワーク・ファウンデーション、コルドバ公立大学の皆さま、貴重な機会をありがとうございました。

参加者の声

相手との意見を交わす大切さや、どうやったら相手に伝わるのかなどを少しずつ学ぶことができたのでこれからの探究に活かしたいです。」

「国境を超えてフィリピンの方たちと同じ目標に向かってこの2ヶ月頑張れたことが凄くいい経験になりました。ありがとうございました!」

海外の人にプレゼンをする機会は中々無いので凄く楽しかった。自分の考えることを思うように伝えられなくて、もどかしくなる時もあったけど、最後には伝わって安心しました。」